『群雄割拠編1 ~桃園の誓い~』
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『三国志を語り尽くす』の本編の始まりです。

『登園の誓い』

まず、三国志に登場する英雄たちがなぜ歴史の表舞台に現れるようになったのか?
ということを考えねばなりません。

当時の中国は漢王朝(その当時は後漢)が四百年も続いていて宦官などによる腐敗した政治により、人々は重税に苦しみ、日照りなどの天変地異が起こっていました。(どこかの国でも消費税を引き上げようし、各地に天災が起きていることなど、似ている気がします)

そんな民の苦しみを救おうと、張角という人物が立ち上がり、主に農民を組織化します。
その集団は、黄色い布で髪を縛って仲間の印としたので黄巾党(賊)と呼ばれます。

張角に率いられた黄巾党(族)の目的は世直しだったのですが、やがて黄巾党(賊)そのものが略奪や殺戮を繰り返し、人々を恐怖のどん底へ突き落す集団となり果てるのです。
(初心を忘れ、正しさを失い、自らの利益、欲望を追い求めるようになることは人間の世界ではいつの時代でも起きているように思えます)
嫌だね~!

その黄巾賊を倒すために漢王朝は兵を送るのですが、黄巾賊を打ち倒すことが出来ずにいました。
そこで各地で義軍を民間から募って対抗しようとするのです。その義軍に三国志の英雄の中でも人気のある劉備やその義兄弟である関羽張飛が名乗りを上げるのです。

劉備は漢の中山靖王劉勝の後胤景帝の子孫ということで、乱れた漢王朝の世の中を立て直そうと関羽、張飛とともに立ち上がったのです。
そこで、三人は桃園で義兄弟の誓いをするわけです。
(桃という木、または果物は中国人にとって特別な意味を持つのです。幸せや繁栄の象徴として考えているのです。だからこそ義兄弟の契りを結ぶのに選ばれたのが桃園なのです)

そのときの言葉が

「我ら三人、義兄弟の契りを結んで天に誓う。生まれた日は違えども、死す時は同じ日同じ時を」

です。
(これが実は後々影を落とすことになる要因ともなるのですが・・・。そのことは後々述べます)

同じ時に死のうなどと固く約束するなんて現代人からするとナンセンスに思えるでしょう。しかし、逆にそんな熱い男たちの友情に憧れる方も多いのではないでしょうか。
人が何かを成そうとしたら一人の力で出来ることなど限られています。やっぱり仲間が必要ですよね。

例えば、ベンチャー企業を起こして事業をするにしたって、サークル活動をするにしたって、自分以外の他の人の協力なくしては出来ません。いかに多くの人たちを集められるか。多くの人たちに支持されるか、ということは現代においても大切なことのはずです。特に関羽や張飛などの一騎当千の強者を従えるということは、そう簡単にいくことではありません。
現代でも、選挙で選ばれる政治家の人たちにとっては、こうしたことが大問題でしょう。
多くの人から支持される。そこに必要なものは何でしょうか?

結局、劉備に備わっていたものは、人を引き付ける人間力です。
自己中心的に考えるのではなく、大きな理想(志)を持ち、清らかな心を持っていることです。
また、劉備には人々の苦しみに共感する力があります。共感し、なんとか助けたいという義侠心があります。

人に慕われることなくしてリーダーシップはあり得ません。慕われることなく人を統制することが出来るとしたら、それは恐怖や恫喝によってです。
現代で言うとパワハラです。(極端に言うと)
ヒットラーのように権力で脅して従わせるしかないのです。

みなさんの所属する会社、組織はどうですか?
クイズに正解したら有給休暇をやるとか、事故を起こしたら罰金を払わされるとか、そんな会社があるようです。(そんな会社嫌だね~)
劉備という人物は、決してそんなことをしなかった人物で、逆に徳をもって人々に接したから後世の人たちに慕われているのです。
私利私欲でいっぱいのリーダー(上司)って嫌ですよね!

「同じ日同じ時に死のう」と誓うほどの友がいるなんて、素晴らしいと思います。
あなたには義兄弟となってもいいと思ってくれる人がいましたか?
あなたが義兄弟となってもいいと惚れ込んだ人がいままでいましたか?
もし、いたとしたら、きっと誇らしい人生であったといえるのではないでしょうか!

【今回の教訓】

新しい会社をつくる、大学でサークルを立ち上げる、などのいわゆる創業時の成功のカギを握るのは、創業時の同志(仲間)です。
その創業時に集まった仲間の力量次第で成功するかしないかが決まります。
その仲間を得るには、人を惹きつける人間的魅力を持った人物であることが必要です。

「事を成すには志を共にする仲間が必要」

「その仲間を得ることが出来るのは、人間的魅力を持っている人」

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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