『曹操の野望と劉備の理想』 今回から中原逐鹿編となります。 【曹操に強力なライバルが出現】 呂布を倒した曹操は、ついに念願の徐州を手に入れます。しかし、天下を狙う曹操には気にかかることがありました。 中国大地からみると東北地方に大きな勢力を保ち、兵力などの規模は曹操を上回っている袁紹という人物が存在していることです。さらに袁紹の従兄弟(?)であり、一時期皇帝を名乗った袁術が袁紹と合流しようと画策していたのです。袁紹の勢力と袁術の残勢力が合わされば、いかに曹操といえども簡単には太刀打ち出来ません...
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- 2021 6月
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『三国志のことわざ』 今回の諺(ことわざ)は、『青梅、酒を煮て、英雄を論ず』です。 『ことわざの意味』 意味は、「酒を酌み交わしながら天下の英雄が誰なのかを論じる」ということです。 類義語に「英雄は英雄を知る」があります。 『ことわざ(故事)が生まれたエピソード』 正確には「諺」というよりも「故事」です。 〈由来について〉 建安元年(196年)、劉備が曹操の元に居候(客分)していたときのことです。 曹操が、劉備を梅園の宴に招き、梅の実を肴にして、論じたのには理由がありました。それは劉備の本心...
『呂布の最期』 今回は、出処進退を誤った呂布の最期についてお話します。 【曹操、呂布を説得?】 曹操軍に攻め込まれた呂布は下ひ城に立て籠ります。そこで曹操は、城壁から見下ろす呂布に話を持ち掛けます。 「わしにとって天下で唯一恐ろしいのは呂布殿しかいない。わしはおぬしに畏敬の念を抱いておる」「わしらが手を結べば必ず天下を取れる。盟約を結ぼう」 と、言うのです。曹操はさらに、 「そなたに兵馬の大権を与えよう。大都督としよう」「わしらふたりは兄弟の契りを結ぼうではないか」 と、うまい話を持ち掛けます...
『己の実力を知る』 今回は、呂布と陳宮という二人の人物の自己認識の誤りについてお話します。 【虎退治、曹操と劉備が手を組む】 袁術を破った曹操には、どうしても解決しておきたいことがありました。それは呂布という大きな虎を退治する事でした。徐州を奪われた劉備とてそれは同じこと。二人は呂布という虎を退治するために手を組みます。 曹操から劉備に当てた密書が呂布の部下に見つかります。実はこれは曹操が仕組んだ策略だったのです。 ここで陳珪、陳登の親子が登場します。二人は漢王室に忠義を尽くそうとする人物で、...
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- 『曹操伝9 ~曹操は英雄か?それとも奸雄か?~』 2024年12月20日
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