
『世間知らずな言動は身を滅ぼす』 今回は、不遜な言動は身を滅ぼすという話をしてみたいと思います。 【張魯、「蜀」侵略を企む】 曹操に敗れた馬超は、漢中の太守張魯を頼ります。漢中、そこはその昔漢王朝を築いた高祖劉邦が天下統一の足がかりとした地。漢民族の中心である中原から見れば僻地です。僻地であるがゆえに30年もの間、朝廷からの征伐も各地の諸侯からの攻撃にもあわずに平安を維持してきた土地だったのです。 しかし、西涼軍の馬騰、馬超が破れ曹操によって西涼が支配されたいまとなっては曹操の手が伸びて...