三国志のことわざ 周瑜孫策 『三国志のことわざ「断金の交わり」』 2022年1月31日 『三国志のことわざ』 今回の諺(ことわざ)は、『断金の交わり』です。 英語では「Fellowship」。 《ことわざの意味》 意味は、「極めて親密な、かたい友情」(ことわざ辞典)または「金属をも切断するほど友情が極めて堅いこと」(広辞苑) 「断金」の意味は、硬い金属をも断ち切ってしまうほど、強固に結ばれた友情のこと。 (間違った解釈は、金属の結びつきが堅くて断ち切れないというもの) 《ことわざの補足説明》 三国志のなかでいくつかのエピソードが諺として現代まで残っていますが、この「断金の... tsubasa
本編3【赤壁大戦編】 曹操関羽 『赤壁大戦編13 ~赤壁大戦【後編】(打ち砕かれた野望)~』 2022年1月24日 『赤壁大戦【後編】(打ち砕かれた野望)』 前回は、赤壁の戦いについての話をしました。今回は、赤壁の戦いの続きについての話をしてみたいと思います。 【曹操、知恵に溺れる】 華容道に進んできた曹操は分かれ道に出くわします。華容へ通じる間道をいけば近道ですが、道幅が狭く悪路です。反対の道幅が広い街道は遠回りとなります。そのとき間道の先から煙があがっているのが見えました。軍師の程昱などが、煙のある方向に敵軍が待ち構えているから街道を進もうといいますが、曹操はその反対をいいだします。なぜなら、わざ... tsubasa
本編3【赤壁大戦編】 曹操関羽諸葛亮黄蓋 『赤壁大戦編12 ~赤壁大戦【前編】(打ち砕かれた野望)~』 2022年1月17日 『赤壁大戦【前編】(打ち砕かれた野望)』 前回は、赤壁大戦前の騙し合いについての話をしました。今回は、赤壁の戦いについての話をしてみたいと思います。 【孔明の采配に意義を唱える関羽】 周瑜の殺意から逃れて劉備陣営に戻った孔明は、矢継ぎ早に武将たちに作戦指示を与えます。趙雲には、長江を渡り烏林からの間道に出て葦の茂みに潜み、落ち延びてきた曹操の軍勢の半ばをやり過ごしてから火攻めを掛けることを指示。張飛には、コ盧谷に兵を潜ませ、北へ向かう曹操軍が雨上がりに食事を取るはずだから、炊煙があがった... tsubasa
本編3【赤壁大戦編】 曹操諸葛亮周瑜 『赤壁大戦編11 ~騙し合う英雄たち~』 2022年1月10日 『騙し合う英雄たち』 前回は、頭脳戦における軍師の力量についての話をしました。今回は、赤壁大戦前の騙し合いについての話をしてみたいと思います。 【曹操の騙し作戦(反間の計)】 蒋幹による周瑜引き込みの策が失敗し、逆に周瑜の計略によって水軍の武将蔡瑁を失った曹操は、また一計を企みます。蔡瑁の弟たち(従兄弟という説もある)である蔡中と蔡和(さいか)に偽りの投降をさせ、呉軍に潜り込み内情を探らせようとしました。 これは蔡瑁を殺したのは曹操ですから、弟である二人が曹操に恨みを持っているはずだと... tsubasa