『軍師の力量』 前回は、大戦前の火花を散らす頭脳戦の話をしました。今回は、頭脳戦における軍師の力量についての話をしてみたいと思います。 【周瑜の兵法】 周瑜のもとに曹操の軍船が三江口に到着し北岸(烏林)に兵営を築いている報告が入ります。その報告を聴いて周瑜は自身で出陣すると言い出します。止めようとする魯粛に周瑜はその理由を説明します。 その訳は曹操軍の水軍の実力を把握するためです。曹操軍の軍船の多くは急遽建造されたばかりです。周瑜はその軍船を実際に見、水兵たちの力量、弓矢火器の使い方な...
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- 2021 12月
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『才能を蝕む害虫』 前回は、分裂の危機の中で孫権が決断する話をしました。今回は、大戦前の火花を散らす頭脳戦の話をしてみたいと思います。 【孔明、兄を説得する】 呉軍の決戦が決まったある日、孔明のところに兄の諸葛瑾(字 子瑜(しゆ))が訪れてきました。それはもちろん周瑜が裏で糸を引いているのです。 注) 江東と呼んでいた呼び方を今後は「呉」という言い方に変えます。 孔明には実の兄がいて、孫家に仕えていました。その兄が弟(孔明)を訪ねました。兄の諸葛瑾は久しぶりに会った弟と茶を飲みなが...
『いざ、決断!』 前回は、危機的状況の中でトップとその臣下がどう対処するのかという話をしました。 今回は、分裂の危機の中で孫権が決断する話をしてみたいと思います。 【孫家、分裂の危機】 孔明の挑発的な言葉によって孫権は曹操と交戦をすると告げました。その発言に降伏論の幕僚たちは蜂の巣を突いたように騒ぎ出します。それに対して交戦派は、負けじと徹底抗戦を主張します。江東の陣営はひび割れて壊れる寸前となっていました。 分裂の危機を迎えた江東陣営。悩む孫権。そこへ国母と呼ばれていた孫権の母(呉夫...
『戦うべきか? 降伏すべきか?』 前回は、長坂坡の戦いにおける趙雲の活躍と臣下を想う劉備の話をしました。今回は、危機的状況の中でトップとその臣下がどう対処するのかという話をしてみたいと思います。 【矛盾する命題への対処】 荊州を攻略した曹操が次に狙うのは当然のごとく長江(別名揚子江)の南、つまり江東(後の呉)であることは明白となっています。曹操にしてみれば、江東の孫権を降伏させれば、ほぼ天下を統一出来たといえる状態まできていたのです。そのことは江東を治める孫権やその臣下たちもよく自覚して...
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- 『曹操伝9 ~曹操は英雄か?それとも奸雄か?~』 2024年12月20日
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