『将の器』 今回は、組織を率いる将の器を考えます。 【王允の三日天下】 董卓亡き後、王允が漢王朝の実権を握ることとなります。王允には陳宮という人物が参謀役として仕えていました。その陳宮が董卓軍の残党(西涼軍)を許して投降させてはどうかと提案します。陳宮は「一時の義憤は忘れて、大局から判断してください」と進言しますが、王允は董卓への恨み心が激しく、董卓の部下たちや西涼軍を打ち倒すことしか考えていませんでした。 しかし、逆に董卓の残党は都長安に攻め入ります。呂布が兵を率いて応戦しますが、長安は陥落...