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孫権の記事一覧
『曹操の死』 前回は、義の英雄関羽の死の話をしました。今回は、乱世の奸雄曹操の死の話をしてみたいと思います。 【関羽の死に対する曹操と孫権の違いとは?】 関羽を打ち取った孫権は、関羽の首を魏の曹操に献じました。それは劉備(蜀)の恨みを恐れて、禍を魏に転じようとしたからです。 劉備と関羽は桃園において「生まれたときは違えども、死すべき時は共に」と誓った義兄弟(と言われている)です。関羽を殺された劉備の落胆と怒りは想像を絶するものがあります。孫権は、劉備が関羽の恨みを呉に向け、蜀の軍勢を差し...
『関羽対曹操・孫権同盟軍』 前回は、漢中攻防戦における曹操と楊修の話をしました。今回は、関羽対曹操・孫権同盟軍という話をしてみたいと思います。 【劉備、漢中王となる】 曹操が漢中を捨てて長安に逃げ延びたことを確認すると、劉備は軍勢を率いて漢中に入りました。するとそれまで曹操側について戦っていた漢中各地の武将たちは劉備の前に次々と投降します。領民たちは劉備の名前を聞いて喜びにわき三日三晩飲めや踊れやで歓喜したといいます。 この時期に孔明をはじめとする蜀の臣下の間で、劉備に帝位についてほしい...
『単刀会』 前回は、成都陥落の話をしました。今回は、単刀会について話をしてみたいと思います。 【一気に巨大化した組織の課題】 建安19年(214年)、念願の蜀(益州)を手に入れた劉備は、蜀の文官武官たちをもれもなく厚く賞して官職を与えました。劉璋には振威将軍に任じて荊州の公安に赴任させました。驚くべきことに、最期まで劉備に抵抗した劉璋の側近である黄権でさえも、劉備は蜀の高官として迎い入れたのです。黄権という人物は、徹底的に劉備に抵抗した人物です。その人物を自分の部下に迎い入れるというのはな...
『鳳凰死す』 前回は、真実を見極められない愚か者という話をしました。今回は、落ちた鳳凰という話をしてみたいと思います。 【孫権、遺言に従って遷都】 妹(孫夫人)を取り戻した孫権は、劉備の留守を狙って荊州に攻めこもうと考えます。そこへ意外な知らせが入ります。それは、曹操が赤壁の仇を打つために四十万の大軍を率いて南下を開始したというのです。さらに悪い知らせが続きます。孫権が最も信頼していた重臣のひとりである張紘が病で亡くなってしまったのです。張紘は孫権に対して遺書を残していました。その遺書の...
『周瑜死す』 今回は、負けを認める者が最終的に勝利を掴むという話をしたいと思います。今回が「荊州争奪編」の最終回です。 【曹操の謀略の糸】 劉備を取り逃がした周瑜は怒りを強くします。呂蒙が荊州を攻めようと主張しますが、周瑜は止めます。それは、劉備が荊州を留守にして結束が弱まったときに戦を仕掛けなかったのに、劉備が荊州に戻って結束が固まったいま戦を仕掛けることはあきらかに不利だからです。 戦のきっかけを逃した周瑜は荊州を奪還するために策を孫権に進言します。その策とは、 劉備を荊州牧に任じる...
『甘い誘惑』 前回は、政略結婚の続きについて話をしました。 今回は、劉備に迫る甘い誘惑の話してみたいと思います。 【劉備に迫る暗殺の危機】 劉備は甘露寺で花嫁の母(呉国太)と会い、みごとに心を掴みました。呉国太は、夫の孫堅、息子の孫策などの英雄たちを間近で見てきたので英雄を見抜く眼力が備わっていたのでしょう。 問題は、新婦の孫小妹です。母の呉国太は娘の小妹に笛と剣を渡します。小妹は柱の陰からばれないようにこっそりと劉備という男を見定めることにするのです。もし劉備を気に入ったときは笛...
『大局を見る人物と小事に囚われる人』 前回は、荊州を巡る交渉戦について話をしました。 今回は、劉備に持ち上がった縁談の話をしてみたいと思います。 【政略結婚】 苦しい言い訳をして荊州を返さない劉備に孫権と周瑜は憤慨します。そこで、周瑜は一計を思いつきます。それは夫人を無くしていた劉備に政略結婚の話を持ち掛けて、呉におびき出して亡き者にしようと企むのです。(陰険だな!)しかも劉備に嫁がせる相手が孫権の妹なのです。 魯粛から政略結婚の策を聞いた孫権は考えます。心配なのは劉備陣営が戦を仕掛...
『いざ、決断!』 前回は、危機的状況の中でトップとその臣下がどう対処するのかという話をしました。 今回は、分裂の危機の中で孫権が決断する話をしてみたいと思います。 【孫家、分裂の危機】 孔明の挑発的な言葉によって孫権は曹操と交戦をすると告げました。その発言に降伏論の幕僚たちは蜂の巣を突いたように騒ぎ出します。それに対して交戦派は、負けじと徹底抗戦を主張します。江東の陣営はひび割れて壊れる寸前となっていました。 分裂の危機を迎えた江東陣営。悩む孫権。そこへ国母と呼ばれていた孫権の母(呉夫...
『戦うべきか? 降伏すべきか?』 前回は、長坂坡の戦いにおける趙雲の活躍と臣下を想う劉備の話をしました。今回は、危機的状況の中でトップとその臣下がどう対処するのかという話をしてみたいと思います。 【矛盾する命題への対処】 荊州を攻略した曹操が次に狙うのは当然のごとく長江(別名揚子江)の南、つまり江東(後の呉)であることは明白となっています。曹操にしてみれば、江東の孫権を降伏させれば、ほぼ天下を統一出来たといえる状態まできていたのです。そのことは江東を治める孫権やその臣下たちもよく自覚して...
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